学会紹介
本学会は,世界で初めてのクモ類の専門学会である東亜蜘蛛学会(1936年:昭和11年創立)を前身とし,50周年記念大会総会(1987年)において日本蜘蛛学会への改称が決定され,現在に至っています.
現在,大会・総会が年1回開催され,学会誌「 Acta Arachnologica」およびニュースレター「遊絲(ゆうし)」がそれぞれ年2回発行されています. また,一般向けのシンポジウムの開催やクモ類に関するデータベースの公開などの活動を行っています.
下は東亜蜘蛛学会趣意書及び日本分類学会連合ニュースレターに掲載された本学会の紹介記事です.併せてご覧ください.
- 「東亜蜘蛛学会趣意書・会則 他」福井 玉夫(東亜蜘蛛学会会頭)他
Acta Arachnologica 1巻1号,表紙~p.7,1936年6月発行
- 「日本蜘蛛学会の最近の活動」鶴崎 展巨(日本蜘蛛学会)
日本分類学会連合ニュースレター Nos 13-14 2008年11月18日
- 「日本蜘蛛学会の紹介」吉田 真(日本蜘蛛学会会長)・田中 幸一(農業環境技術研究所)
日本分類学会連合ニュースレター No.3 2003 年4 月30 日
沿革
- 1936年 東亜蜘蛛学会(The Arachnological Society of Eastern Asia) 創立
評議員:福井玉夫(会頭)・岸田久吉(学術相談)
会計幹事:加藤政世・高島春雄,編集幹事:三好晋・植村利夫
事務局:東京市本郷区駒込曙町 高島春雄 方(現 東京都文京区本駒込付近)
学会誌「Acta Arachnologica」発刊(6月30日)
第1回総会開催(9月27日)
- 1952年 東亜蜘蛛学会関西支部 設立(事務所:八木沼健夫 方)
同支部機関紙「ARACHNOLOGICAL NEWS」「Atypus」発刊
- 1954年 学会本部 追手門学院大学へ移籍(幹事:八木沼健夫)
- 1969年 東亜蜘蛛学会第一回大会 開催(東京 国立科学博物館 10月5日)
- 1974年 学会マークの決定
- 1987年 創立50周年記念大会 開催
- 1988年 日本蜘蛛学会へ改称
- 1992年 会報「Atypus」100号をもって廃刊(Acta Arachnologicaとの併合)
- 1994年 自然保護委員会を設置
- 1996年 自然史学会連合へ加盟
- 1997年 会報「遊絲」発刊
- 1999年 日本学術会議協力学術研究団体へ登録
- 2000年 動物分類学関連学会連合へ加盟
- 2000年 日本蜘蛛学会ホームページ(試用版)を開設(2011年公式HPの開設)
- 2001年 日本蜘蛛学会奨励賞を創設
- 2002年 日本分類学会連合へ加盟(動物分類学関連学会連合の発展的解消)
- 2002年 学術会議へ登録
- 2010年 日本昆虫連合へ加盟
- 2013年 クモ類生息地点情報データベースを開設
- 2016年 日本蜘蛛学会学生発表賞を創設
沿革をまとめるに当たり,以下を参考とさせて頂きました。
・八木沼 健夫,「東亜蜘蛛学会の歩んできた道」,Atypus 88: 24-25 (1986)
・西川 喜朗,「東亜蜘蛛学会50年の歩み」,Atypus 88: 25-29 (1986)
・Acta Arachnologica 41~, ATYPUS 1~100, 遊絲 1~
会長
中田 兼介
名誉会員
西川 喜朗,吉田 真,田中 穂積,小野 展嗣
歴代会長
- 1936~1969年度 福井 玉夫 Tamao FUKUI
- 1970~1971年度 (八木沼 健夫) Takeo YAGINUMA
- 1972~1987年度 八木沼 建夫 Takeo YAGINUMA
- 1988~1993年度 関口 晃一 Koichi SEKIGUCHI
- 1994~1999年度 西川 喜朗 Yoshiaki NISHIKAWA
- 2000~2005年度 吉田 真 Makoto YOSHIDA
- 2006~2011年度 鶴崎 展巨 Nobuo TSURUSAKI
- 2012~2017年度 宮下 直 Tadashi MIYASHITA
- 2018~2023年度 田中 幸一 Koichi TANAKA
*学会代表者は,発足から1969年まで「会頭」,1972年より「会長」と呼称が変更した.
*1970~1971年は八木沼が代表代行を務める.